フォレンジックの歴史と共にある統合フォレンジックツール

Guidance Software (現: opentext) 社による1998年のリリースして以来、EnCaseは常にユーザーの声を取り入れつつ改良を続けており、v8 ではさらに追加の暗号化サポートが行われ、VSS (Volume Shadow Copy) の解析機能がより使いやすい形で標準機能に追加されました。

EnCase が解析可能な調査対象は Windows にとどまらず Android/iOS 搭載のモバイル端末や Macにも広がり、Apple が新規に採用したファイルシステム APFS もサポート。

SC Magazine や他の媒体で最良のフォレンジックソリューションに何度も選ばれた実力は折り紙つきです。

対応シーンを選ばない柔軟性

インシデントレスポンスの現場における対応やラボでの調査解析、フォレンジック調査員が対応を迫られる場面は広く、その内容もデータの特定や処理の優先順位付けからフルディスクフォレンジックまで多岐にわたります。

EnCase Forensic では、調査員の実施したい調査内容に応じて処理方法をガイドします。Pathways を使えば、プレビューやトリアージが必要なケースや、完全な調査の実施まで調査員をナビゲートして案件終息までの適切な道筋を示します。

タブレットやスマートフォン、GPSなど、25種のモバイルデバイスが保全対象に加わったことで、対応可能なシーンはさらに増えました。そのいずれのケースでも信頼性の高い統合フォレンジックツールとして、EnCase Forensic を利用できます。

公式トレーニングを通じた調査員のスキルアップ

Quality Net では、EnCase Forensic 向けの公式トレーニングを実施しています。

• DF120: Foundations in Digital Forensics with EnCase
• DF210: Building an Investigation with EnCase
• DF320: Advanced Analysis of Windows Artifacts with EnCase

Pathways の追加により、v8 で大幅に使いやすくなった EnCase ですが、広範な機能があるがあるため、まだ EnCase を使いこなせていない、という声も多く聞かれます。フォレンジックを基礎から学びたい方には上記の業界標準ツールの公式トレーニングというのは最良の選択肢になります。

日本語化されたテキストを元に、ハンズオンを交えた演習問題をこなすことで調査スキルを飛躍的に向上させることができ、ツールの能力とそれを使う人のスキルが組み合わさることで EnCase Forensic は真価を発揮します。