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Magnet AXIOM Examine: ケースの表示 ②
本項では、Magnet 社製フォレンジックツール Magnet AXIOM Examine を用いたケースの分析について解説します。
以下、Magnet AXIOM v4.0.1 を使用していますが、基本的な操作方法は他のバージョンでも同様です。
現在、日本語インターフェースの改善作業中のため、メニューの項目、表記は変化する場合があります。
AXIOM によるケース処理の詳細は、以下をご参照ください。
AXIOM Examine 画面上部のフィルターバーを使用すると様々なデータの絞り込みが可能です。
フィルターを使用するには、フィルターバーからフィルターを選択後、表示されるチェックボックスから結果に含めたい項目、アーティファクト等を選択します。
項目は複数選択も可能です。
フィルターバーの右側にある検索ボックスではキーワード検索が可能です。
※ キーワード検索時の注意点は「AXIOM の検索で対象ドライブにあるはずの情報がヒットしません」をご参照ください。
日時フィルターを使用する場合は、絶対日付/時間、相対日付/時間を選択し対象範囲を限定します。
スキントーン フィルターを使用する場合はスキントーンの割合を指定します。
フィルタリング適用後はメニューバーが灰色から黄色の背景に変わります。
適用したフィルターを削除するには各フィルターの選択画面にある「リセット」を押下します。
キーワード検索の場合は、検索語句の隣に表示される「×」ボタンを押下します。
「Chess」で検索した場合のキーワードフィルター
全てのフィルタリングを一括で解除する場合は、フィルターバーの検索窓の隣りに表示される、「フィルターを消去する」を押下します。
各アーティファクトから取得された日時情報を用いて、アーティファクトを時間軸で並び替えた情報を表示します。
1つのアーティファクトが複数の日時情報を持つ場合は、日時情報ごとに複数行に別れて結果が表示されます。
タイムライン エクスプローラーを表示するには、AXIOM Examine の画面左上部にある プルダウンから、「タイムライン」を選択します。
AXIOM Process の処理が終了した時点では、通常、タイムラインは作成されていません。
(AXIOM Examine のツールメニューから、ケース閲覧時に自動的にタイムラインを作成するように設定可能です。)
タイムラインを表示するには下の画面で「タイムラインを構築する」を押下し、作成処理を行います。
処理の完了後、タイムラインエクスプローラーが使用できるようになります。
また、処理後はアーティファクト エクスプローラーの詳細ペインに時計型のアイコンが表示されるようになります。
このアイコンを押下すると、各タイムスタンプを基準とした相対時間によるフィルター設定画面が表示されます。各情報は予め入力されているため、ユーザーは「範囲の設定」欄だけ入力すれば対応するタイムラインに素早く移動できます。
各アーティファクトから取得されたメタデータの関連性を表示します。
AXIOM Process の処理が終了した時点では、通常、接続 (コネクション) は作成されていません。
(AXIOM Examine のツールメニューから、ケース閲覧時に自動的に接続(コネクション) を作成するように設定可能です。)
接続 (コネクション) を作成するには画面の指示に従って、処理を実行します。
処理の完了後、アーティファクト エクスプローラーの詳細ペインにコネクション表示用のアイコン (下図赤枠部分) が表示されます。このアイコンから各メタデータ毎に、対応するコネクションの表示が可能です。
ポータブルケースはAXIOM Examine のケースに可搬性をもたせたものです。
ポータブルケースを用いれば利害関係者間でのケースデータの共有やレビュー等の分担作業が容易になります。
ポータブルケースを作成するには、以下の手順に従います。
作成されたポータブルケース内には、AXIOM Examineの実行ファイルとケースデータ、起動用のバッチファイル (OpenCase.bat) 等が含まれます。
ポータブルケースを開く場合は、.bat ファイルをダブルクリックします。
※ ポータブルケースの起動、閲覧には 64 bit 版の Windows PC が必要です。32 bit 版では動作しませんのでご注意ください。