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EnCase Forensic: ケースの表示 - ナレッジ&テクニック

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本項では、OpenText 社製フォレンジックツール EnCase Forensic を用いたケース、特にファイルのコンテンツ表示について解説します。

以下、EnCase Forensic v20.2 を使用していますが、基本的な操作方法は他のバージョンでも同様です。
EnCase Forensic のケースの作成までの詳細は、以下をご参照ください。

https://cyber.quality-net.co.jp/knowledge_detail/1258/

基本的なインターフェース

EnCase Forensic では、以下の4つのタブを基本形式として構成されています。

 

  1. 「ツリー」ペイン : ケースに追加した証拠データのツリー構造が表示されます。
  2. 「テーブル」ペイン : 「ツリー」ペインで選択したフォルダー(ディレクトリ)直下に格納されているファイルやサブフォルダー等のアイテムが表示されます。
  3. 「コンテンツ」ペイン : 「テーブル」ペインで選択したファイル等のアイテムの内容が表示されます。
  4. 「フィルター」ペイン : 「Condition」「Filter」といった絞り込み、バイナリ(16進数値)のデコーディング、EnScript等の機能が利用できます。

 

以下は、「コンテンツ」ペインにおける各タブについて説明します。

選択したファイルの情報を表示 : Field、Report、File Extents、Permissions、Attributes

  • 「Field」タブ「Report」タブ : 「テーブル」ペインで選択したファイル、フォルダーなどのアイテムの、以下のような情報が表示されます。
    • ファイル名
    • 格納場所(フルパス)
    • 日時情報(作成日時、最終更新日時、最終アクセス日時)
    • ファイルサイズ


 

  • 「File Extents」タブ : 「テーブル」ペインで選択したファイル、フォルダーなどのアイテムについて、以下のようなストレージにおけるデータの記録状況を表示します。
    • 「Start Sector」: 対象ファイル、フォルダーの実データの記録の開始位置となるセクター
    • 「Sectors」: 対象ファイル、フォルダーの実データの総セクター数
    • 「Start Cluster」: 対象ファイル、フォルダーの実データの記録の開始位置となるクラスター

 

  • 「Permissions」タブ : 「テーブル」ペインで選択したファイル、フォルダーなどのアイテムの所有権やアクセス権限を表示します。

 

  • 「Attributes」タブ : 「テーブル」ペインで選択したファイル、フォルダーなどのアイテムの以下の情報を表示します。
    • 「EFS」: (対象ファイル、フォルダーがEFS暗号化されている場合)暗号化した時のユーザーなどの情報
    • 「Sequence ID」: 対象ファイル、フォルダーにおける、NTFSファイルシステムのシーケンス番号
    • 「Link Data」: (対象ファイルがLNKファイルの場合)リンク先のファイル、ボリュームなどの情報

選択したファイルのコンテンツを表示 : Text、Hex、Doc、Transcript、Picture、Transcript

  • 「Text」タブ : 「テーブル」ペインで選択したファイル、フォルダーなどのアイテムを、テキスト形式で表示します。

 

  • 「Hex」タブ : 「テーブル」ペインで選択したファイル、フォルダーなどのアイテムを、テキスト及びHex(16進数値)形式で表示します。

 

  • 「Doc」タブ : 「テーブル」ペインで選択したファイルのうち、以下のような形式のファイルについて、(Microsoft Office等の)アプリケーションを使用した場合と同様の形態で表示します。
    • Microsoft Office (Word / Excel / PowerPoint)
    • PDF

  • 「Transcript」タブ : 「テーブル」ペインで選択したファイル内に含まれる文字・単語が表示されます。

  • 「Picture」タブ : 「テーブル」ペインで選択したファイルのうち、画像ファイル (JPEG, GIF, PNG 等) を表示します。

ケースを保存する

メニューバーの「Case」から「Save」を押下して、ケースを保存します。

既存のケースを開く

EnCase Forensic の既存ケースを開く際は、EnCase Forensic 起動後、「Recent cases」に表示される最近使用したケースを押下することで、ケースを開くことが出来ます。

 

「Recent cases」のリストに開きたいケースが無い場合、メニューバーの「Case」から「Open」を押下、もしくは「Case File」の「Open」をクリックしてケースを開きます。

ケースが保存された場所へ移動し、拡張子が「.Case」であるケースファイルを選択し、ケースを開きます。

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